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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.140 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

それ、二人ながら、麻の丈夫な袋を腰にブラ下げでいる。だが、この殺しッぷりは、まア、お前ではなさそうだが、わざとヘタに刺す手もある。とにかく殺したものがウチの誰からしいのは確かなようだ。信じ難いが、信ぜざるを得まいて」

三次郎も大きな福助頭をうなずかせて、

「どうも仕方がありません。みんな酔い痴れていたようだから、誰かが夢中でやったのでしょうか。実に困ったことだ」

警察へ届けでる。さア、怪物の邸内で奇怪な殺人が行われたから、噂は忽ち街を走る。御近所の海舟の耳には一時間もたたないうちに耳にとどいた。

「新十郎に知らせるがいいぜ」

と、海舟はちょッと考えて、侍女に云った。

「取り調べのあとで、御足労だが立寄って下されたいと鄭重に頼みなよ」

そこで新十即は花廼屋に虎之介の三騎づれ、馬を急がせて駈けつける。

新十郎は現場を見て、おどろいた。

「ありうべからざることだ」

さすがの新十郎も現場を睨んで、しばし茫然。ようやく発したのがその一語であった。

二人の死体をていねいに調べた。

「この麻の袋は何を盗むツモリだろう? 室内には二人の足跡もない。しかし、とにかく、誰かが殺したことは確実だ」