Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 42.950 Zeichen · 85 Bildschirme
たし、それでなくとも、あまりに長くつづきすぎる談笑について行けなくなるのであった。
「私がヒガンでいるせいかしら」
と克子は反省してみた。しかし、毎夜の食卓に、いつも他人が二人いる。それが宗久と克子の兄妹だ。大伴家の家風も、兄の生活の流儀もそこにはなく、当家の者が、己れの家の生活からハミだしてしまうというのが有って良いことであろうか。
もっとも、克子も一度は別に考えたこともあった。シノブの明るい生活流儀をはじめて見たとき、
「これが本当の生活だわ。いまにお兄さまも明るく幸福になるでしょう。利巧なお姉さまがきッとそうして下さるでしょう」
と考えた。けれども兄が同化する風がないので、一度は兄がいけないのだ、と思ったこともあった。
けれども女主人や侍女たちは兄を同化させようと努める風がなく、その離れるにまかせているだけではないか。
「むしろ突き放しているようだ」
と克子は思った。そして自分も次第について行けなくなり、頭が痛いとか、用があるとか口実をもうけて、自然に自分も女主人の食卓から遠ざかってしまった。もっとも、克子は己れの婚礼の準備に多忙でもあった。
彼女が生家に別れを告げるとき、兄の生活はこのように暗くいたましかった。