Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.713 Zeichen · 54 Bildschirme
次の時報になると、また入れ違うのであろう。手のこんだ置時計であった。
「これは珍しい時計だ」
と虎之介が驚いて音をあげると、
「いえ、この程度のことは普通です。もっともっと手のこんだ仕掛け時計はざらにありますよ」
と川田が虎之介をたしなめた。虎之介がむくれたのは云うまでもない。この一言で、虎之介の犯人は川田にきまったようなものだ。
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大伍が現れたので、新十郎は足労を謝して、それから五万円の件をきいた。大伍は隠す風もなく、昨日朝来のことを余すところなく語った。行商人伊助が控えの間に一人で残ったところでは人々は息をのんだが、大伍が戻ってきて再び二人で病室へはいったので人々は安心した。
「で、行商人伊助は実は一色又六ですね」
「そうです」
「彼がその朝八時にくることは、いつから分っていたのですか」
「ちょうど一週間前、先週の月曜日です。無名の封書が来たのです。役場の小使と申しても、金クギ流の文字ではありませんでした。私は兄によばれて封書の内容を読まされたのです。出獄後一年あまり余念なく行商に身を入れたので、人々の疑いもはれ、誰も怪しむ者がなくなったから、仏像をほりだして持ってゆく。