Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.713 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

たまたま病床につきそめて不自由をかこっていた全作がどこを見こんでか看護人に選んだ。

「お父さんはずるいのね。叔父さんが大きな顔で居候できるどころか、お給金までいただけるのもお父さんの病気のせい。死んでしまえばクビだもの、喜々として看病にはげむ道理ね」

妙子は薄笑いを浮かべて考えた。

先妻の子は妙子だけだ。サナエの実子は雄一という八ツの息子一人であった。サナエにとっては、全作というヤッカイ者は早く死んでくれるに限るのである。ケチンボーで家族へのあたたかい愛情などは影すらもない。この冷血動物がくたばりさえすれば、家をつぐものはわが子である。サナエにとって牢屋にすぎなかったこの家にもたちまちにしてランマンの春が訪れる。

妙子の一考したところによっても、このオヤジのくたばる方が世のため人のため自分のため功徳となるに相違ないと思うけれども、さて実際に死んだとなると、諸事につけて功徳をさずかるだけとは限らない。

このオヤジの生きてるうちは妙子の半分だけは時信家の実子であるが、彼が死ぬと、実子の半分も消え失せて、継子が全部になってしまう。継子も居候の一種かも知れないから鼻ヒゲをたてた仕事熱心の看護人を図にのって笑ってもいられない。