Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.713 Zeichen · 54 Bildschirme
その代りそれを握って居酒屋で飲み直していると、巡査がきてブタ箱へぶちこんでしまった。
そのときオトメがこう証言した。
「酔ってワケが分らなくッて自分のウチをまちがえたろうですッて。とんでもない。ウチには三十年間お金もお米もあったタメシがありませんや。人様のウチと知ればこそ、ヤイお金をだせ、と立派なことが云えるんですよ」
一点非のうちどころがない論証であるから、めでたく、主税は獄屋へ送られた。目下入獄中であった。オトメの立腹は当り前だが、三十年もこらえていたのが何のためだか分らない。子供の君太郎が三十だから、まさに三十年じゃないか。君太郎はオヤジにせびられるおかげで女房も貰えなかったが、オヤジが入獄したのでオトメの手をおしいただくようなこともしなかった。
「今日から親でもないし子でもない」
と云って、どこかへ立ち去ってしまった。オトメは自分一人では食うことができない。面倒を見てもらいに全作にたのみにきたが、会ってもくれないから、ドア越しに、
「私はこのうちの長女、お前の姉さんだぞ。オノレ祈り殺してやるから覚えてろ」
ドアをぶッたり蹴ったりして帰った。一人じゃ生きて行けないから、大霊道士のところへころがりこんだ。