Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.839 Zeichen · 55 Bildschirme
思いつめると何をやるか知れないようなところがあった。そして菅谷はふと思いだした。
カモ七とクサレ目がうるさい争論をやって駐在所へ持ちこんできたのはそう遠いことではない。二ヶ月ぐらい前のことだ。
カモ七が野良から自分のウチへ帰るにはナガレ目のウチの崖下を通らなければならない。夕方カモ七がそこを通りかかると、上から肥オケが落ちてきた。幸い下敷きにならずに、目の前をかすめて足もとへ落ち、下半身はコエをあびるし、はねかえった桶にヒザ小僧を一撃されて関節がどうかしたのか数日は発熱して歩行ができないほどであった。
カモ七から話をきいてオタツは怒ってナガレ目のウチへかけあいに行ったから、ナガレ目はオタツの怪力にひねられてはイノチにかかわるから駐在所へ逃げこんだ。菅谷は話をきいてオタツの剣幕のひどすぎるのに閉口したから、
「ナガレ目がわざと肥桶を落したのではなくて、まちがって落したのだ。誰にもマチガイはあることで、ナガレ目も二度とマチガイはやるまいからカンベンしてやりなさい」
「いいえ。クサレ目の奴はカモ七を殺すツモリでわざと落したのにきまっています。ちょうどカモ七が通るときマチガイで肥桶が落ちるなんてことがあるもんですか」