Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.336 Zeichen · 47 Bildschirme
捨吉は彼の奇妙な命令を体して真砂町の中橋別邸へと急ぎ去る。これで犯人のその日の行動は終りをつげたのです」
虎之介はクビをふって、
「音次をよびとめた女と、捨音をよんだ男とは、別の人間さね。ただし一心同体ではあるが、な。失礼ながら、あなたはまだお若い。男女の道に心得がなくては正しい推理をあやまりますぞ。なア、お梨江嬢。結城さんを名探偵に仕込むためにヨメを探してあげたいと思うが、どうだろう」
そこへ古田老巡査が慌ただしく駈けこんできた。
「只今警視庁から急報がありましてな。中橋英太郎が腐爛した死体となって隅田川の言問のあたりへあがりましたぞ。水死ではなくて、クビをしめられて死んでおったそうです」
新十郎はガク然色を失って立ち上った。
「シマッタ! 推理が狂ったか! イヤ。待て、しばし」
彼は直ちに冷静をとりもどした。すばやく服装をととのえ、一同は馬を急がせて現場へ急行する。新十郎は火を吐くような目で、中橋の死体を睨みつづけていた。
彼は怒り声で叫んだ。
「この犯人はヒサを殺した犯人と同一人です。ごらんなさい。二人は同じように死んでいます。そう苦しくもなかったように。