Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.951 Zeichen · 51 Bildschirme

Aozora Bunko

「酒を飲ませると、すぐこれだから困ったものだ。しかし今夜であらかた飲みほしてしまうから、明日からはこんなこともあるまい。又来るとうるさいから、おキンさんは先にひきとってカギをかけて休みなさい」

キンをひきとらせて、男だけで益々メートルをあげる。畑中とても男、何ヶ月もの独身生活の味気なさ、なまじ触れられぬ女などは目先に居ない方が清々と酔っ払えようというものだ。

そこへ再びドヤ/\と跫音がして、五十嵐を先頭に四五名の水夫がなだれこんだ。畑中は素早くヒキダシのピストルをとりだして構えながら、

「オレも船長をつとめて久しいが、こんなに手数をかけるのは貴様だけだぞ。場合によっては射ち殺すから、そう思え」

五十嵐もピストルには顔色を変えて、

「何も手数をかけてやしないよ。女をまわすのがイヤなら、オレたちをこッちの仲間へ入れてくれてもいいじゃないか」

「この部屋に女がいるか、よく見るがよい」

「フン。仲間にも入れたくねえのか」

今村がたまりかねて立上って、

「何も仲間に入れないわけじゃアない。女はもう寝てしまったのだ。オレたちだけがこッちにいるからお前らもひがむのだろう。