Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.951 Zeichen · 51 Bildschirme
畑中の巧みな弁舌に説得されて、雄心やる方なく、協力を承諾したが、海底の勇者は細心である。十尋から十五尋なら裸潜水も不可能ではないが、未知の海ではどういう障碍に会うかも分らない。機械潜水の万全の用意を申しでた。
八十吉も清松も息綱持ちに各々の細君を使っていた。一般に深海作業になると、とても非力な女などでは綱持ちの大役はつとまらないと云われているが、彼らの妻女はいずれも海女で育ちあがった海底の熟練家。海の底を近所の街よりも良く呑みこんでいる。息綱を握って加減をはかり、海底の良人の様子を手にとるように知り分ける名手であった。二人の潜水夫にとっては、かけ代えのない綱持ちなのだ。
次には呼吸の合った潜水船の船頭が必要だ。綱持ちの要求に応じて敏活に船をさばく両者の馴れが必要なのである。
又、二十尋の海底で作業するとなると、ポンプ押しに十五六名の屈強な若者を必要とする。これらの人数を全て揃えると、又、使い馴れた潜水船を積みこんで行くことも必要だ。ポンプ押しには船員を代用することが出来るが、船頭の竹造と、八十吉の妻キン、清松の妻トクの三名はどうしても連れて行かねばならぬ。