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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.645 Zeichen · 47 Bildschirme

Aozora Bunko

「だから、オレは、舞踏会が嫌いなのさ」

と、海舟は謎が複雑で見当がつけかねる腹イセに、舞踏会の悪口を云った。

「曰くある人物が一堂に会したのがフシギだな。一堂に会することにフシギはないのだが、五兵衛自邸の舞踏会てえのが曲者なのさ。はやまったことをいっちゃア、新十郎に笑われるかい。オメエの知ってるだけの事件の模様を話してごらんな。後先をとりちがえねえように、石頭に念を入れてやるがいいぜ」

「ハ。ありがたき幸せで」

虎之介は変なところで礼を云って一膝のりだして意気ごんだ。海舟から智略をかりて、結城新十郎や花廼屋因果に一泡ふかしてやろうという宿年のコンタンがあるからである。そこで石頭に念を入れ、大いに、前後に自戒して、静々と語りはじめた。

★

この仮装舞踏会は、最初の計画では鹿鳴館でやるはずであった。五兵衛は時代の風潮にならって立派な宴会室を新築し、すでに二三度使用したこともあるが、閣僚や各国大公使を招いての大宴会には格が不足だと卑下していた。しかし、すすめる人もあって、自邸で行うことになったが、鹿鳴館には及ばないが、卑下するほどの安建築でないことは、五兵衛も内々まんざらではないと心得てもいたのであった。