Japanische Klassiker mit Furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lesen Sie 星女郎 (ほしじょろう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.344 Zeichen · 104 Bildschirme
つい、路傍の足許故に、
(叱! 叱!)
と追ってみたが、同一処をちょっとも動かず、四足をびりびりと伸べつ、縮めつ、白い面を、目も口も分らぬ真仰向けに、草に擦つけ擦つけて転げる工合が、どうも狗ころの戯れると違って、焦茶色の毛の火になるばかり、悶え苦むに相違ござらん。
大蛇でも居て狙うか、と若い者ちと恐気がついたげな、四辺に紛いそうな松の樹もなし、天窓の上から、四斗樽ほどな大蛇の頭が覗くというでもござるまい。
なお熟と瞻ると、何やら陽炎のようなものが、鼬の体から、すっと伝り、草の尖をひらひらと……細い波形に靡いている。はてな、で、その筋を据眼で、続く方へ辿って行くと……いや、解めましたて。
右の一軒家の軒下に、こう崩れかかった区劃石の上に、ト天を睨んだ、腹の上へ両方の眼を凸、シャ! と構えたのは蟇で――手ごろの沢庵圧ぐらいあろうという曲者。
吐く息あたかも虹のごとしで、かッと鼬に吹掛ける。これとても、蚊や蜉蝣を吸うような事ではござらん、式のごとき大物をせしめるで、垂々と汗を流す。濡色が蒼黄色に夕日に光る。
怪しさも、凄さもこれほどなら朝茶の子、こいつ見物と、裾を捲って、蹲み込んで、