Japanische Klassiker mit Furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lesen Sie 星女郎 (ほしじょろう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.344 Zeichen · 104 Bildschirme
」
真顔で言われると、恥じたる色して、
「いいえ、心持と言うよりも、美人を膝に抱いたなり、次第々々に化石でもしそうな、身動きのならんその形がそうだったんです。……
段々孤家の軒が暗くなって、鉄板で張ったような廂が、上から圧伏せるかと思われます……そのまま地獄の底へ落ちて行くかと、心も消々となりながら、ああ、して見ると、坂下で手を掉った気高い女性は、我らがための仏であった。――
この難を知って、留められたを、推して上ったはまだしも、ここに魔物の倒れたのを見た時、これをその犠牲などと言う不心得。
と俯向いて、熟と目を睡ると……歴々と、坂下に居たその婦の姿、――羅の衣紋の正しい、水の垂れそうな円髷に、櫛のてらてらとあるのが目前へ。――
驚いた、が、消えません。いつの間にか暮れかかる、海の凪ぎたような緑の草の上へ、渚の浪のすらすらとある靄を、爪さきの白う見ゆるまで、浅く踏んで、どうです、ついそこへ来て、それが私の目の前に立ってるじゃありませんか。私を救うためか。
と思うと、どうして、これも敵方の女将軍。」
「女将軍?ええ、山賊の巣窟かな。」
と山伏はきょとんとする。