Japanische Klassiker mit Furigana
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せいざ
星座
有島 武郎
Lesen Sie 星座 (せいざ) von 有島 武郎 (ありしまたけお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.460 Zeichen · 235 Bildschirme
清逸はつまらぬこととは思いながら白石の父の賢明さを思い浮べた。父子で身にしみじみと話しこんで顔にとまった蚊が血に飽きすぎて、ぽたりと膝の上に落ちるまで払いもせずにいたという、そういう父子の間柄であったのを思い浮べた。その挿話は前から清逸の心を強く牽いていたものだった。
父は煙草をのんではしきりに吐月峰をたたいた。母も黙ったまま針を取り上げている。
店の方に物を買いに来た人があった。母はすぐ立っていった。
「どうもやはり北海道米はなあ増えが悪るうて。したら内地米の方に……何等どこにしますかなあ」
買手の声は聞こえないけれども、母のそういう声ははっきりと聞こえた。父は例の探りを入れるような眼をちょっとそっちに向けた。そしてこの機会にと思ったか始めて清逸の眼をさけるようにしながら忙がしく話しかけた。
中島は会わないでその養子というのが会ったのだが、老爺が齢がいっているので、そんな話はうるさいと言って聞きたがらないし、自分の一存としていうと、当節東京に出ての学問は予想以上の金がかかるから、こちらは話によっては都合しないものでもないけれども、何しろ学問が百姓とはまったく縁のないことだし、長い間にはそちらが当惑なさるようにでもなると、せっかく今までの交際にひびが入ってかえっておもしろくないから、子息さんがそれほどの秀才