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Japanische Klassiker mit Furigana

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はるさきのあさのこと

春さきの朝のこと

小川 未明

Lesen Sie 春さきの朝のこと (はるさきのあさのこと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.951 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

しかたがない、これから、いなかへ帰るよ。」

「おじさんのいなかは、どこなの。」

「ずっと北の寒い国だ。まだ、雪があって、花どころではないだろう。それからみれば、きみたちは、あたたかなところに生まれてしあわせなものさ。学校から帰るとどんなことをして遊ぶの。」と、おじさんが聞きました。

「ぼくたち、こまをまわしたり、ボールを投げて遊ぶよ。」と、私は、答えました。

「そうかい。どこの子どももおんなじだね。ぼくなども、夕焼けのした、春の晩がた、お寺の鐘のなるころまで、よく、かくれんぼうをして遊んだものだ。そして、おそく帰って、しかられた。あんなおもしろかったことは、もう大きくなってからない。きみも、よく勉強をして、よく、お遊び。」

私は、いいおじさんだなあと、思いました。おじさんは、思いだしたように、

「さくらの花ざかりもきれいだが、すももの花ざかりも、きれいなものだよ。」と、その景色を目にうかべるように、しみじみとしたちょうしで、いいました。

私は、まだよくすももの花を知らないので、想像がつきませんでしたが、

「白い花。」と、聞きました。

「まっ白で雪のような花さ。