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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんかしゅうとうりょうりおうこくじょにかえて

春夏秋冬 料理王国

北大路 魯山人

Lesen Sie 春夏秋冬 料理王国 (しゅんかしゅうとうりょうりおうこくじょにかえて) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.328 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

そして後を引いて来る。ふぐを食わずにはいられなくなる。この点は酒、煙草に似ている。

一たびふぐを前にしては、明石鯛の刺身も、鬼魚のちりも変哲もないことになってしまい、食指が動かない。ここに至って、ふぐの味の断然たるものが自覚されて来る。しかも、ふぐの味は山における蕨のようで、そのうまさは表現し難い。と言うふぐにもうまいまずいが色々あるが、私の言っているのはいわゆる下関のふぐの上等品のことである。いや、ふぐそのものである。

ふぐ汁や鯛もあるのに無分別

ふぐでなくても、無知な人間は無知のために、何かで斃れる失態は沢山の例がある。無知と半可通に与えられた宿命だ。

それでなくっても、誰だって何かで死ぬんだ、好きな道を歩んで死ぬ……それでいいじゃないか。好きでなかった道で斃れ、逝くものは逝く。

同じ死ぬにしてもふぐを食って死ぬなんて恥ずかしい……てな賢明らしいことを言うものもあるが……そんなことはどうでもいい。

芭蕉という人、よほど常識的なところばかり生命とする人らしい。彼の書、彼の句がそれを説明している。「鯛もあるのに無分別」なんて言うと、鯛はふぐの代用品になれる資格があるかにも聞え、また鯛はふぐ以上にうまいものであるかにも聞える。