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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんかしゅうとうりょうりおうこくじょにかえて

春夏秋冬 料理王国

北大路 魯山人

Lesen Sie 春夏秋冬 料理王国 (しゅんかしゅうとうりょうりおうこくじょにかえて) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.328 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

絵画ではなく、ぬり絵だ。すべてものごとをするにあたって、技術に加えて必要なものは、その人の愛情であり、その人の品格が大切だ。同じ材料を使って、同じものをつくっていながら、そこに大きなちがいが生れてくる。

一つまみの塩、そしていま、鍋の中が、どんな味になっているか知らねばならぬ。いちいちなめてみなければ、加減の分らぬようなことではだめだ。味の加減ばかりみている中に、だんだん舌がまひしてしまって、どうやら気に入る味になったと本人が思った時は、鍋の中の半分ぐらいは、お加減をみてたべてしまう人がありはせぬか。鍋の中の味が、たべなくとも分ることくらいは当然のことだ。歌人は、石の心も鳥の心も歌っている。名医であれば、一々聴診器をあてなくとも、どこがわるいか分るという。大人だから、胃がわるいの、頭がいたいのと訴えるが、赤ん坊が病気になった時には、口をきかぬ、ものを言わぬ。聞かねば分らぬようでは、赤ん坊の病気は分らぬではないか。料理の味も、一々たべてみなくては分らぬようでは困る。芸術は、芸術家だけの専有物ではない。料理も芸術である。鍋の中の味が分ることは、料理するものの暖かい愛情であると思え。