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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんすいとさんば

春水と三馬

桑木 厳翼

Lesen Sie 春水と三馬 (しゅんすいとさんば) von 桑木 厳翼 (くわきげんよく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.059 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

全篇悉くイソップ物語から取ったのではなく、中には明白に『世説』とか『説苑』とかと出所を挙げた説話もあるが、「蟻と蝉」「狐と鶏」「京都の鼠と田舎の鼠」「狼と羊」「狐と獅子」等著名の寓話は皆明にイソップ種である。然も其の挿絵には是等諸動物を人間に見立て、首だけが狐や狼になって居る。着物は其れぞれ適切な村人や遊人の姿などになって居るし、狼は如何にも悪党らしく、狐は奸智に長けた風になって居る、など中々巧みである。其内獅子王だけは唐服を着して居り、又蟻は頭の上に止ったように描かれてあるのが子供心に殊に面白かった。文章は句読なしの総仮名で、頗る読み難いことは普通の草双紙の通りであるが、然し絵といい文章といい、よくも咀嚼して日本流或は寧ろ戯作本流にしたものだと思う。文禄時代の羅馬字訳を初とし慶長元和以来古活字本となり、其他の諸版で世間に流布したのが、遂に此戯作者の筆にまで伝ったことは、また文壇の一奇談といわなければならぬ。

今試みに「蟻と蝉の話し」の一節を引用する。挿絵には、頭の月代の所に蟻を戴いた亭主が妻子と共に梨のシンや茄子のヘタなどを乾して日和ぼこりをして居る所へ、蝉を頭に戴いた男が悄然として訓戒を受けて居るさまが描かれてある。