Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんすいとさんば

春水と三馬

桑木 厳翼

Lesen Sie 春水と三馬 (しゅんすいとさんば) von 桑木 厳翼 (くわきげんよく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.059 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

を引用する。

司馬温公の勧学歌に子を養て教へざるは父の過なり訓導の厳ならざるは師の惰なり父教師厳なること両ながら外なけれども学問成ことなきは子の罪なりといひけんもげにさる事ぞかしと身に思ひ知られ今更返らぬ諄言をゆふ闇に挑燈も持ず子故の闇路を藜の杖を力に白髪頭を振立て息子を呵りながら道場へ来るは世に名高き剣術の師匠万能斎一心といふ浪人猿蟹上人に対面とげ初めての見参に申出すも面目なうござれど召具したる若者は我ら一子一学と申て当年二十五歳になりまするが生得懦弱にして……上人莞爾として既に大聖孔子世に在て自身世話をやかれてさへいけぬちんぷんかんを況や孔子の涎の子曰で異見めされては足袋の上から跖を掻にひとし愚僧が今度諸人に授る文珠※の直伝の智恵と申は経文書籍の言句文字に拘るこむつかしい事ではござらぬと文匣より赤本を取出し一学殿とやら是は今年の新板の赤本則いつぞや両国橋の広小路で見世物に致した鼠の芸づくし絵は鳥居清満が筆よう書ました御覧なされよと差出せば今まで仏頂面をして居たる一学莞爾と笑ひ……上人笑つてあの赤本が則器に随て法を説の文珠の智恵細工は流々仕上を見たまへ、なんと一学面白ござるかとてもの儀に其赤本の講釈をして聞せませう……