Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんせつのでわじのみっか
春雪の出羽路の三日
喜田 貞吉
Lesen Sie 春雪の出羽路の三日 (しゅんせつのでわじのみっか) von 喜田 貞吉 (きたさだきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.521 Zeichen · 33 Bildschirme
田屋とはその名のごとく田地の所在に設けられた小屋で、平素は居村の住宅に住んでいる農民も、農繁期には朝夕その耕地に通うの不便を避けて、便宜ここに寝泊りしたものであった。もちろん村落に近い田地にはこの必要もなかったであろうが、それでも刈り取った稲を納めたり、籾を落としたりするための小屋は必要であったはずで、それを経時の例の隔離舎に使用していたものであろう。
ところで特にこの仙北地方に、他では半人または間人などと呼ばれた小作百姓のことを、タヤと呼んだのは一考に値する。由来、奥羽地方はもと夷の地であって、特に出羽でも仙北三郡の地方は、比較的後まで夷俘や俘囚の残存した場所であったから、かの「大宝令」の規定に見ゆるがごとく、人居は常に城堡内に保護せられて、ただ農時にのみ出でて営田の所に住むという習慣が比較的後までも行われていたことと思われる。この営田の所の住居すなわち田屋である。後に夷に対する防備の必要がなくなった時においても、地主たる農民はなお引続いて、営田から離れたもとの村落に住居し、営田の地なる田屋には、土地を有せずして耕作にのみ使役せらるる、いわゆる農奴が住む習慣を生じたものではなかったろうか。