Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しゅんせつのでわじのみっか
春雪の出羽路の三日
喜田 貞吉
Lesen Sie 春雪の出羽路の三日 (しゅんせつのでわじのみっか) von 喜田 貞吉 (きたさだきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.521 Zeichen · 33 Bildschirme
恵美須屋さんまた伊藤君と双璧ともいうべき熱心な金沢通で、ことに丹彩の技に長じて、神社の宝物その他を一々絵にあらわした帖を作られたり、伊藤君と謀って『後三年絵巻』の残欠を補うべく、研究考証の末に補遺十数巻を描いておられる。その熱心さ加減はとても常人の及ぶところではない。
社務所から社殿のある柵址まで約六町、雪が深くてとても和服、駒下駄の行装では登られそうにもない。例のモンペを借りて袴とはきかえ、足袋の上に借り物のゴム靴を穿ち、すでに踏み固めてある雪の上を尋ね尋ねして登る。人通りのない所ではゴム靴のみでは不可とあって、さらに靴の上にカンジキを縛りつけて、下の方から融けかけた雪を踏みしめ踏みしめ、伊藤君先導のもとについて行く。折々その表面を踏みぬいて、カンジキ著けたまま太股の辺まで踏み込んでは、それを引き出すのが容易でなかった。
丘陵の頂上は二段に削平されて、上段に八幡宮の社殿がある。額に正八幡宮とある。別に二の丸、西の丸などと、構造は普通の山館とは違ってすこぶる込み入っている。兵糧蔵の跡という所、例の炭化した籾が出る。焼き米と普通に呼ばれているが、あながち焼けた訳ではあるまい。