Japanische Klassiker mit Furigana
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とき ところ ひと
時 処 人
岸田 国士
Lesen Sie 時 処 人 (とき ところ ひと) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.739 Zeichen · 10 Bildschirme
なるほど、こうなると、まことに進歩的な政治がこの小田原では早くから行われていたことになり、小田原こそは、ワシントンやモスクワとともに、世界の民主主義政治史に残る輝やかしい都市名となるであろう。
「名物にうまい物なし」というけれども、私はそんなことはないと思う。
なるほど、土地のひとが自慢するほどにはうまくない、といえるものがたまにはあるが、概して、やはり名物はうまい。
一番いけないのは、近頃、観光事業とやらの流行につれて、無理にでつちあげた「名物」である。
私は断じて「美食家」とはいえないし、まちがつても「食通」ではないから、「味覚」や「料理」についてえらそうな口を利くつもりはない。しかし、人間の「食生活」についての、一人前の発言権だけは留保するものである。
主食の不足が問題になつている時、悠長な「食談義」でもあるまいけれども、それとこれとはまた、話が別である。
まつたくのところ、この小田原に余計なものは、それほどない、といつたがたつた一つ例外がある。「食べ物屋」の数が少しばかり多すぎることである。食べ物屋が必要以上に多いということは「無駄食い」