Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(六)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(六) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.831 Zeichen · 396 Bildschirme
お浜のおふくろも勿論それは承知していたのです。
すると、或る日のこと、この神明のあたりを地廻りのようにごろ付いている千次という奴がさつきの帳場へ来て、幾らか強請りました。毎度のことですから、おふくろのお力が頭から刎ね付けると、千次が云うには、きょうは唯来たのじゃあねえ、大事の魚を売り込みに来たのだから、お前さんから三甚さんに話して、いい値に買って貰いたいと云う。そこで、だんだん訊いてみると、本石町無宿の金蔵がここらに立ち廻っていると云うのです。こうなると、娘の色男に手柄をさせたいのは人情ですから、お力は甚五郎を呼んで来て、千次と三人で打ち合わせた上で、千次は金蔵を誘ってさつきへ連れ込む。しかしここですぐに召捕っては、店にも迷惑がかかりますから、金蔵が酔って表へ出るのを待っていて、半丁ほど行き過ぎたところで、甚五郎とその子分二人が御用の声をかけました。こうすれば、行き合い捕りと云うことになって、誰にも迷惑はかかりません。密告者の千次も知らん顔をしていられるわけです。
金蔵もなかなか手強い奴でしたが、酔っているところを不意に押さえられたので、どうすることも出来ない。