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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(六)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(六) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.831 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

女中の話では、なんでも深川の方の人だと云うことでした」

「女中はなんと云うのだね」

「女中はお直さんと云って、十七、八のおとなしい人でした。家はやっぱり深川で、大島町だとか云っていました」

「きのう引っ越しをする時に、お直もいたかえ」

「お直さんは見えなかったようです。あとで聞くと、もう前の日あたりに暇を取って、出て行ってしまったらしいと云うことでした」

「そうすると、おとといの晩はお俊ひとりで寝ていたわけだね」

「そうかも知れません。日の暮れる頃にどこへか出て行って、夜の更けた頃に帰って来たようです。わたくしはもう寝ていましたから、よくは存じませんが、格子をあける音がしましたから、その時に帰って来たのだろうと思っていました」

「格子をあけて帰って来て、また出て行ったような様子はなかったかね」

「さあ」と、駒吉はかんがえていた。「今も申す通り、わたくしはもう寝ていましたので、半分は夢うつつで、帰って来たらしい様子は知っていましたが、また出て行ったかどうだか、そこまでは覚えて居りません」

時々に遊びに来るという若い武家について、半七は更に詮議をはじめた。

「その武家というのはお俊の情人だろうね」