Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

「男の死骸……」

「元八という奴の死骸です」

「元八も殺されたんですか」

「可哀そうに殺されました」

「一体その女たちは何者です」と、わたしは訊いた。

「ひとりはおまんという女で、若いように見えても二十六でした。もう一人は例のお鎌という女で、こいつは年に似合わない頑丈な婆さんでした」と、老人は説明した。「そこで、あなたも大抵お察しでしょうが、竜濤寺という古寺は悪い奴らの隠れ家で……。芝居や草双紙にもよくありますが、とかく古寺なんていうものは、山賊なんぞの棲家になるもので、この寺も暫く無住のあき寺になっているうちに、悪い奴らが巣を作ってしまったんです。しかしいつまでも空寺にして置くと、何時ほかの住僧がはいり込まないとも限らないから、いっそ自分たちが占領してしまう方がいいというので、全達と全真、この二人が住職と納所に化けて住み込むことになったんです。どっちも田舎の坊主あがりで、お経の読み方や木魚の叩き方ぐらいは知っていたそうですが、なにしろ二人とも喰わせ者で、世間を誤魔化すために殊勝らしく鉦なんぞをちんちん鳴らして、近所を托鉢に歩いていたというわけです」

「じゃあ、虚無僧ふたりも偽物ですね」