Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme
を探り出したのが手がかりに、だんだんに探索を進めて遂に平七を引き挙げるまでに至ったのは、さすがに伊豆屋の腕前であると熊蔵は云った。
その話をきいて、半七は又かんがえていた。
「なるほど、それで大抵わかった。そこで、平七が先ず庄五郎を殺して置いて、それから引っ返して来て庄五郎の家の戸をたたいて、自分はこれから行くように見せかけた……その段取りは判っているが、聞けば平七が戸をたたいて行ったあとで、亭主の庄五郎が帰って来て声をかけたというじゃあねえか。平七が殺してしまったものならば、そのあとへ庄五郎が帰って来そうもねえものだ。まさか幽霊でもあるめえ」
「いや、わっしも初めはそう思ったが、あとで聞いてみると詰まらねえ話さ」と、熊蔵は笑いながら、説明した。
「だんだん調べると、それは藤次郎という奴の冗談だそうですよ」
「冗談だ……」
「ええ。三人のなかでは建具職の藤次郎という奴が一番あとから出て来たんです。そいつが冗談半分に庄五郎の声色を使って、鋳掛屋の門をたたくと、女房は寝入っていて小僧が返事をした。女房だったならば、何か戯うつもりだったかも知れねえが、小僧じゃ仕方がねえので、藤次郎もそのまま行ってしまったんだそうですよ。