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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

いや、それだけならまだいいんですが、二十七日の晩には金造が隣りの空家へ忍んで行って、手足の利かないお千恵さんを匕首で嚇し付けて、どうで女郎に売られる体だから、置土産におれの云うことを肯けなどと迫ったそうです。こんにちの言葉でいえば監禁暴行、昔はこんな悪い奴が往々ありました。

勇二はそれを知っていたが、自分も足が不自由なので、奥様を救うことが出来なかったと云っていましたが、こいつも体が達者ならば何をしたか判りません。金造はそれに味を占めて、その翌日の午過ぎにも再び隣りへ押し掛けて行って、又もや匕首を突きつけると、お千恵さんはもう観念したらしく、なんでもお前の云う通りになるから、この縄を解いてくれと云うと、金造も甘い野郎で、むむそうかと縄を解く。その途端にお千恵さんは相手の匕首を引ったくって、横ッ腹へずぶり……。金造め、わっと叫んで表まで逃げ出したが、急所のひと突きで脆くも往生という始末、まったく自業自得と云うのほかはありません。奥様もつづいて自害と覚悟しましたが、わたくしが早く押さえたので、幸いに疵は浅手で済みました。いや、こうと知ったら留めずに殺した方がよかったかと思いますが、その時にはなんにも知らないで、あわてて留めてしまいました」