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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

た。こうして置けば、お節はいよいよ死んだものと思うだろうという計略です。それでもやっぱり手ぬかりがあって、花鳥は自分の剃刀で久兵衛を殺したので、お節の剃刀は鏡台のひきだしに残っていた。それがどうもおかしいと、徳次もわたくしも睨んだのでした。

新次郎を取り押えて、大体の見当は付いたんですが、替玉か真者か、それが確かに判らない。たとい替玉にしても、それが何者だか判らないので、そのまま翌年まで持ち越しになっていた処が、かの娘義太夫の一件で、牢名主の花鳥の噂が出た。花鳥が若い女たちをおもちゃにして、毎日うなぎ飯を食わせるというのが不審の種で、地獄の沙汰も金次第といいながら、牢内で鰻めしを食えば一杯一両にもあたる。島破りの女が百両も二百両も持っているのは、何かの仔細が無くてはならない。おまけに花鳥は泳ぎが出来る。花鳥が木挽町の芝居で召し捕られたのは八月の末で、七月二十九日にはまだ娑婆にいた筈です。してみると、もしや鍋久の替玉は花鳥ではなかったかという疑いが、吉五郎の胸にもわたくしの胸にもふいと浮かんで来たんです。

さあ、そうなると高輪の半介という奴、これも商売は女衒ですから、花鳥を識っていないとは限らない。