Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme
小左衛門も山谷を逃げ出して来て、暫く一緒に忍んでいるうちに、お節の容貌が眼について豪家の嫁に貰われることになって、まず当分は都合よく暮らしていたんですが、こんにちで云えばリョウマチスか何かでしょう、両方の腕がこのごろ痛むので、森厳寺へ灸を据えに来たのが運の尽きでした。お節も勿論、嫁入り先から引き挙げられる筈でしたが、捕り手が向うと、すぐに覚ったと見えて、裏口の古井戸へ飛び込んでしまいました。今度は替玉でなく、確かに本人の身投げでした。よくよく水に縁のある女で、これも何かの因縁でしょう。
小左衛門の申し立てによると、お節を鍋久へ縁付けて毎月相当の仕送りを受け、自分はそれで満足している積りであったが、それでは第一に花鳥が承知しない。本人のお節も承知しない。それに引き摺られて、だんだんに悪事を重ねるようになったのだと云っていたそうですが、果たしてどんなものでしょうか」