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Japanische Klassiker mit Furigana

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とけいやしきのひみつ

時計屋敷の秘密

海野 十三

Lesen Sie 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.481 Zeichen · 74 Bildschirme

Aozora Bunko

そう思った八木は、とことことトンネルを歩きだした。

行きついてみると、その明るい場所は、トンネルの曲りかどになっていた。明りは右手からさしこんでいる。その右手をのぞきこむと、扉があった。

その扉は、さびた鉄の扉だった。

ハンドルがついていたので、それをにぎって、扉をあけようと、いろいろやってみた。しかし扉はびくともしなかった。さびついているのかもしれない。

(この扉があくと、きっと、おもしろいことが分るんだろうが、ざんねん……)

そのときであった。八木の立っているところが、急に光がかげったように暗くなった。

「おや」

と、八木は上へ仰向いた、光は天井からさしていたので、それがどうして暗くなったのかと上を見たのだ。

「おお、あれは何だ……」

八木少年の頭上五メートルばかりのところに、あついガラスをはめこんだ細長い天井があった。そのガラス天井は、よごれてくもっていたが、そのガラス天井の上を、黒い楕円形のものがゆっくりと動いているのであった。

「ふしぎなものを見つけた……」

おそろしいことはおそろしいが、すばらしい発見だ。

なおもよく見ていると、その黒い楕円は二つあって、一方が動いているときは、他方はじっとしている。