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Japanische Klassiker mit Furigana

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とけいやしきのひみつ

時計屋敷の秘密

海野 十三

Lesen Sie 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.481 Zeichen · 74 Bildschirme

Aozora Bunko

そう思って、奥をすかして見たのであるが、奥はいよいよ暗く、それに通路が曲っているので、怪囚人の姿を見ることができなかった。

そこで八木少年は、前進することにきめ、階段をかけあがった。

階段をのぼり切ったところに、頑丈な扉がしまっている。錠がおりていると見え、押せど叩けどびくとも動かない。

「困った!」

が、そのとき彼は救われた。扉の上に、牡牛の像が、うき彫りにつけてあったからだ。

彼はのびをして牡牛の舌を指先でつきあげた。

すると、奇妙なことに彫刻の中の舌がひっこんだ。と同時に、ぎーッと音がして重い扉は向こうへ開いた。

「あッ、ありがたい」

牡牛の舌を下からつきあげると扉があく。このことは、怪囚人が教えてくれたことの一つであったのだ。

そこを急いで越えて前方を見ると、すこし通路を行ったところに、またもや上へのびる石の階段があった。

八木少年は、どんどんと階段をあがった。階段の上には、頑丈な扉があった。前と同じようであった。その扉の上には、やはり牡牛のうき彫がとりつけてあった。前に見た二つの牡牛の像もそうだったが、どれもすこしずつ牛の姿勢がかわっていた。