Japanische Klassiker mit Furigana
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じげんばくだんきたん
時限爆弾奇譚
海野 十三
Lesen Sie 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.934 Zeichen · 20 Bildschirme
「はい、たしか蟒です。胴のまわりが、一等太いところで二米半、全長は十一米……」
「それは駄目だ。いくらわしでも、そんな長い奴を、とても一呑みには出来んぞ」
「いや、一呑みになさるには及びません。厚さが十糎ぐらいの輪切になって居りますので、お皿にのせて、ナイフとフォークで召しあがれます」
「おお、そうか。そいつは素敵だ。じゃあ、うまそうなところを一片、大至急届けてくれ」
博士は、電話をかけながら、ごくりと生唾をのみこんだ。
5
それから一時間ばかりして、待望の蟒の燻製が、金博士の地下邸へ届けられた。
秘書が、そのことを博士に知らせにやってきた。
「うふふん。お前の知らせを待つまでもなく燻製をもってきたことは、ちゃんと知っておるわい。それよりも、早く卓子のうえに皿やフォークを出して、すぐ喰べられるようにしてくれ。ぐずぐずしていると、おれは気が変になりそうじゃからのう」
博士が燻製にあこがれること、実に、旱天が慈雨を待つの想いであった。秘書は、びっくりして、引込んだ。
「とうとうありついたぞ、燻製に! 燻製の蟒――蟒は、ちょっと膚が合わないような気もするが、しかし喰ってみれば、案外うまいものかもしれない。