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Japanische Klassiker mit Furigana

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あんごうレコードじけん

暗号音盤事件

海野 十三

Lesen Sie 暗号音盤事件 (あんごうレコードじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.583 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

ヴィオロンセロを主とする四重奏で、美しいメロディーがとび出して来た。聴いていると、何だか眠くなるようであった。

しかし別に期待した異状はなかった。

「駄目だなあ」私は、次の音盤をかけた。これも異状なしであった。それから私は、また次へうつった。

それは丁度八枚目をかけているとき、とつぜん外で銃声を耳にした。と、それにかぶせて、若い女の悲鳴が起った。

「おい、なんだ。どうしたのか」

私は白木の方をふりかえった。白木は窓のところに立ち、カーテンの蔭から、例のステッキに似せた軽機銃の銃口を窓外にさし向けたまま、石のように硬くなっていた。

「こっちを射撃しやがった。だが命中せずだ。例のげじげじ牧師に案内されて来た曲者一行の暴行だ」

といっているとき、またもや銃声が二三発鳴ったと思ったら、窓硝子が鋭い音をたてて壊れて下に落ちていった。

「おい、暗号は見つかったか」

白木は、相変らず石のように硬い姿勢を崩さないで、私にきいた。

「まだだよ。もう少しだ。じゃ外の方は頼んだぞ」

私はそう叫んで、あと二枚の音盤の調べにかかった。「ローレライ」に「ケンタッキー・ホーム」に「セレナーデ」