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Japanische Klassiker mit Furigana

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あんごうレコードじけん

暗号音盤事件

海野 十三

Lesen Sie 暗号音盤事件 (あんごうレコードじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.583 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

「海を越えて」の音盤!

その音盤をかけながら、音叉をぴーんと弾くと、音楽以外に顕著な信号音が、或る間隔をもって、かーんと飛び出してくるのであった。音叉を停めれば、それは消え、音叉をかければ、その音盤が廻っているかぎり、かーんかーんという音は響く。これこそ、時限暗号というもので、音と音との間隔が、暗号数字になっているのであった。私は白木の傍へとんでいって、手短かにこれを報告した。

「そうか、遂に発見されたか。うん、そいつは素晴らしい。それでこそ、日本人の名をあげることが出来るぞ。じゃそれを持って、早速ずらかろう」

「大丈夫か、外から狙っている奴等の包囲陣を突破することは……」

「なあに、突破しようと思えば、いつでも突破できるのだ。只、君が仕事の終るのを待っていただけだ。かねて逃げ路の研究もしておいたから、安心しろ」

私は白木のことばを聞いて、大安心をした。そして早速宝物の音盤と、謎を解く音叉を、紙に包んだ。

「さあ、こっちへ来い」

白木は、にっこり笑いながら、悠容とせまらない態度でいった。そして私の腕をひったてると、隠し扉を開いて、さあ先に入れと、合図をした。