Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こよみ
暦
壺井 栄
Lesen Sie 暦 (こよみ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.332 Zeichen · 112 Bildschirme
重吉はもとより、かやもいねも貸金の催促のできるたちではない。一度催促したあとは、
「借金というものはいつも気になるものじゃで、やいやいいわいでも金のある時には持ってきてくれる」
揃ってそんな風なつもりで待っていると、借りた人は忘れた顔をしている。しびれを切らして催促すると次の節季にしてくれといわれたり、そんなはずがないととぼける人さえあった。おもに酒であった。中には女房に内緒で借りたのに取りに来られたのでは、もう払えないと、あべこべにきめつける連中さえあった。そんなことでこの方は一年と少しで回転が止ってしまった。いろいろ工面してその後につづけたのが文房具などを売る店であった。それまで村では近くの町まで行かねばそういう店がなかったので、村の子供たちは学校の行き帰りを店へ群がってきた。ある日の夕方、いねは絹糸のたとうをひろげて、思わず驚きの声をあげた。ついこの間仕入れたばかりの赤糸がごっそり姿を消している。仕立屋へ通っていたミチに訊いたが知らないという、カヤノ、フサエ、八重を呼んでただすとフサエが目を伏せて爪をかみだした。
「怒らんせに正直にいうてみい」