Japanische Klassiker mit Furigana
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こよみ
暦
壺井 栄
Lesen Sie 暦 (こよみ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.332 Zeichen · 112 Bildschirme
と、両手で輪をつくった。小母さんが近づいてくるとクニ子は巻尺を花の上でぴんとはり、十三センチ四ミリ半、まあ十三センチ五ミリじゃなあ、と笑顔を向ける。
「ほんになあ」と簡単にほめておいて小母さんはすぐにまた畑の方へ上っていった。その背中へクニ子は、
「来年はな小母さん、種子あげまっせ」
そして、裏の共同井戸の物音を聞きつけると、今度はそっちの方へ走ってゆき、
「下の小母さん、朝顔の花見に来てつかあされ。コノエさん、朝顔が十三センチ五ミリの花が咲いたんで、来てみい」
と、井戸端の年寄りや近所の嫁さんに呼びかける。コノエさんはもう朝畑をして戻ってきたらしく、桑の束を井戸の中へ吊していた。クニ子とは小学校から同級生でお互にあけすけなものいいのできる間柄であった。
「三十とはたちをすぎたおなごが二人、起きぬけでべべも着換えんとからに、十三センチ五ミリの朝顔じゃといや、聞いて呆れら」
冗談ながらそういわれるとクニ子ははじめて自分のなりに照れ、それでもコノエさんが妊娠の大きな腹をつきだして歩いてくるとほっとした顔つきで、
「そういいなさんなっちゃ、これ見たらなるほどと思わ」