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Japanische Klassiker mit Furigana

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ありしまたけおのしによせて

有島武郎の死によせて

宮本 百合子

Lesen Sie 有島武郎の死によせて (ありしまたけおのしによせて) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.052 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

彼には、実に多くの、美しい、センチメンタリティー、甘さがあった。自分のような女性、若者にもなお且、その柔さで物足りなさを覚えさせるほどの。而も、彼には、人間として精進し、十善に達したい意慾が、真心から熱烈にあった。

作品にその二つが調和して現れた場合、ひとは、ムシャ氏の頼もしさとは又違う種類の共鳴、鼓舞、人生のよりよき半面への渇仰を抱かせられたのだ。

彼は、学識と伝統的なセルフレストレーンの力で、先ずハートに感じるものを、頭の力で整理したと云う人であった。人情によって理解し、直覚し得たところを、理想に燃える知で文学にした。情と知とを二分別し得るものとすれば、彼は第一に情の人で、それを粗野に取扱われなかった情そのもののデリカシーと、後天的の品とがあったのだ。

「此点は、私に性格の或類似からよくわかる。私の感情は、彼より単純で、粗朴で、同時に盲目な生命の力に支配されずに居ない強烈さを持って居る。従って、彼より憎らしい女になる時がある代り、その強さが素直に出た時、私が辛じて、天に達する階子のありかを知ることの出来る足場となるのだ。」

「或女」以後、私は、彼の作品が、或行き詰りを持ち始めたことを知った。