Japanische Klassiker mit Furigana
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あさのはなし
朝の話
宮本 百合子
Lesen Sie 朝の話 (あさのはなし) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.438 Zeichen · 5 Bildschirme
今の瞬間に考えていられることが、きょう一日のうちにその幾らの部分実現されてゆくでしょう。
一、大体、ものを考える、ということを、私たちはこれまで大げさに、むずかしいことに思いすぎて来ていると思います。
あらゆるときに人間というものは只生きっぱなしているものではない、必ず経験していることを、心にうけとって、そこから一歩進み出た考えをまとめているものだ、ということを、知らなすぎたようです。
だからものを考える、というといつでも何かむずかしい題がつくようなことを、いかめしく考えなければならないように思って少し世馴れて来ると、考えるということを面倒くさがるのが、わたしたち、特に日本人の癖です。考えたってはじまらない。よくそう申します。そんなことを考えるのは、俺の柄じゃない。
そして、学生時代だけがものを考える時だという風になってしまいます。
一、けれども、考えるということ、又判断するということを、私たちは、知らず知らずのうちにいつもしているわけです。たとえば、(きょう本を買うにしても三味堂の話、)この頃芝居の切符を買う人の買い方が大変変って来たとききます。