Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび
朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅
木暮 理太郎
Lesen Sie 朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅 (あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.765 Zeichen · 26 Bildschirme
この登りは相当に手剛いが、殿下には反て斯様な場所の方がお気に召すように拝された。
今宵は七丈の小屋にお泊りの御予定であるから、時間はたっぷりあるので、少しもお急ぎの要はない。それで駒ヶ岳の頂上ではおゆるりとお休みということになった。日盛りに急坂を攀じ登ったので、皆喉が渇き切って心に水、水と思っていたに相違ない。殿下は御自身の水筒の水を私共に下されたが、それも間もなく尽きて了った。そこへ水石春吉が雪を山盛りにした檜笠を抱えて、黄蓮沢の方から上って来た。皆歓声を揚げる。毎日嵩張った鳩の籠を背負い続けて、人の休む時にも鳩の世話をしなければならず、殆ど寸暇もなかったらしいが、ここで最後の二羽が放たれ、漸く解放されて安心した春吉は、誰も水に困っていることを予想して、逸早く雪を取りに行ったものらしい。殿下から御褒美としてキャラメル一箱を下された。御中食後、殿下は四囲の眺望を飽かず御覧になったり、絶頂の巨岩にお登りになって、四方からカメラの包囲を受けさせられたり、頂上をそこともなく御見物になったりした。岩衾を採集して殿下の御嘗味を仰ぎたいと思ったが、よいものが得られず残念であった。