Japanische Klassiker mit Furigana
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きそおんたけのはなし
木曾御岳の話
木暮 理太郎
Lesen Sie 木曾御岳の話 (きそおんたけのはなし) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.366 Zeichen · 15 Bildschirme
それがこの講のお勤めなのです。その連中と一緒に碓氷峠を越えて岩村田から長久保へ出て行ったのですが、その辺はあまり記憶に残っていません。ただ和田峠の頂上で客をのせる馬が多いのと、馬子が賃銭を受取るとすぐ側の林の中で賭博をやるのには驚きました。その時あの餅屋の餅を食ったが、どんな味だったかすっかり忘れてしまいました。
それから下諏訪の亀屋へ泊ったとき、入口の土間の揚げ板をあげてさあ足をお洗い下さいという、勿論草鞋ばきです、見ると湯がどんどん流れている。なるほどこれは重宝だなと思った。足を洗うとすぐそばに湯殿があってそれに飛び込む、そして水行を済してからゆっくり晩飯という段取は、講中には誂向きに出来ているがお相伴の私には、千松ほどでなくとも可なりつらい辛抱でありました。
翌日は塩尻峠を越して洗馬に出てそれから木曾街道を下りました。途中なんでも奈良井の日野屋だったと思う、そこに泊った時、この家は白味噌の味噌汁が自慢なので、朱塗りの大椀に盛って出す、何杯お代りしてもいい。いいどころじゃない。椀がからになるとすぐお代りを持って来る。これには随分閉口しましたが、中には勇敢な奴があって十二杯ぐらい平げた。