Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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すえっこ

末っ子

山本 周五郎

Lesen Sie 末っ子 (すえっこ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.564 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

ほかの者ならとにかく、新庄の叔父がしゃべるという法はない、それだけは叔父はしてはならない筈だ。なんというなさけない腰ぬけだろう、まるで女の腐ったような人じゃないか、平五は歯がみをした。

「きさま聞いているのか」と玄蕃はどなっていた、「持って来いと云ったら持って来い、さもないと量見があるぞ」

平五は父を見た、「量見とはなんですか」

「口答えをするか」

「量見があるとはどういうことですか」

「おれは短刀を持って来いと」

「いやです」と平五は父を遮って云った、「叔父さんが話したのなら御承知でしょう、あれは私がみつけて私が買ったものです、たとえ父上の申しつけでも、私は絶対に手放すことはできません、お断わりします」

「云ったな、こいつ、絶対にと云ったな」

「念には及びません、申しました」と平五は挑みかかるように云った、「さあ、うかがいましょう。量見があるとはどういうことですか」

「勘当だ」と玄蕃が云った、「きさまはたったいま勘当だ」

「理由を仰しゃって下さい」

そこへ母が「平五さん」と云いながらはいって来た。玄蕃はそれで却って怒りの焔を煽られたように、口出しをするな、と声いっぱいに喚きだした。