Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅにっき

朱日記

泉 鏡花

Lesen Sie 朱日記 (しゅにっき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.583 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

まあ、これだって、浪ちゃんが先生にお聞きなされば、自分の身体はどうなってなりとも、人も家も焼けないようにするのが道だ、とおっしゃるでしょう。

殿方の生命は知らず、女の操というものは、人にも家にもかえられぬ。……と私はそう思うんです。そう私が思う上は、火事がなければなりません。今云う通り、私へ面当てに焼くのだから。

まだ私たち女の心は、貴下の年では得心が行かないで、やっぱり先生がおっしゃるように、我身を棄てても、人を救うが道理のように思うでしょう。

いいえ、違います……殿方の生命は知らず。)

と繰返して、

(女の操というものは。)と熟と顔を凝視めながら、

(人にも家にも代えられない、と浪ちゃん忘れないでおいでなさい。今に分ります……紅い木の実を沢山食べて、血の美しく綺麗な児には、そのかわり、火の粉も桜の露となって、美しく降るばかりですよ。さ、いらっしゃい、早く。気を着けて、私の身体も大切な日ですから。)

と云う中にも、裾も袂も取って、空へ頭髪ながら吹上げそうだったってな。これだ、源助、窓硝子が波を打つ、あれ見い。」

八

雑所先生は一息吐いて、