Japanische Klassiker mit Furigana
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ザボンのはなのさくころ
杉田久女随筆集
杉田 久女
Lesen Sie 杉田久女随筆集 (ザボンのはなのさくころ) von 杉田 久女 (すぎたひさじょ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.008 Zeichen · 31 Bildschirme
それから婦人でなくては親しめぬ材料の簪櫛指輪などの句。
ざら/\と櫛にありけり花埃 みどり
稲刈るや刈株にうく花簪 菊女
春泥に光り沈みし簪かな かな女
簪のみさしかえて髪や夜桜に みさ子
茄子もぐや日をてりかへす櫛の峰 久女
一枚の櫛にざらざらうく花ぼこり。春泥にきらりとぬけおちて光り沈む銀簪。夜桜見にゆく乙女の簪。稲刈る女の花簪が刈株にういて引かかっている光景。いずれも女でなくては。
簪よ櫛よさて世はあつい事 花讃女
笄も櫛も昔やちり椿 羽紅女
麦秋や櫛さへもたぬ一在所 花讃女
花讃女のとりすました悟りがましい主観の少し厭味らしき。羽紅女の剃髪した時の感慨ぶかさ。麦秋の一村落の、おおまかさに比し近代句はいずれも写実で光景を出している。
手袋ぬぐや指輪の玉のうすぐもり 静廼
ゆく春や珠いつぬけし手の指輪 久女
(8) 活動的描写
此の時代の写生は殆どすべてが動的の写生句であるともいってよいが、
よりそへどとてもぬるるよ夕立傘 みどり
葉鶏頭のいだゞきおどる驟雨かな 久女
風あらく石鹸玉とぶ早さかな すみ女
襟巻のとんで長しや橋の上 あふひ