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Japanische Klassiker mit Furigana

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ザボンのはなのさくころ

杉田久女随筆集

杉田 久女

Lesen Sie 杉田久女随筆集 (ザボンのはなのさくころ) von 杉田 久女 (すぎたひさじょ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.008 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

ものかたい母君にそだてられた家庭の婦人らしさ辛棒づよさが出ている。

雛ゆづる子なくて淋しかざりおる   操女

雁ないてその夜に似たり松の星   翠女

前の句は石女の淋しさを、後の句は亡き子の一周忌をいたむ母の涙の句である。

さうめんや孫にあたりて舅不興   久女

貧しき群におちし心や百合に恥づ   同

貧しき家をめぐる野茨の月尊と   同

田舎の旧家の複雑した家庭。境遇の矛盾。ノラともなりえず、ホ句に慰藉を求めては、貧しき家をめぐらす野茨の月の純真さに、すべてを忘れ、花衣の色彩の美しさにもこころひかるる、感じ易き久女。子ぼんのうの彼女は、

風邪の子や眉にのび来しひたい髪   久女

我子への愛着のふかさをうたっている。

境遇、個性、感情、心持の句についてはもっと詳しく記したいのであるが余り長くなるからすべてを省略する事とした。

(昭和二年十月稿)

(「ホトトギス」昭和三年二月)