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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうかをよめるく

杉田久女随筆集

杉田 久女

Lesen Sie 杉田久女随筆集 (おうかをよめるく) von 杉田 久女 (すぎたひさじょ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.273 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

それよりも花の塵を詠じた句の方が、すっきりと句品もあり、色紙をえらむ女性も偲ばれて内容のうるわしさに好感がもてる。

桜のちるほとりに、青海波をそめぬいた赤前垂の女を写し出して、お花見か、園遊会かの華かな近代風景を聯想せしめる、より江氏の句も明るくて感じがよい。

花の窓ひえ/\とある腕かな  より江

鬢の毛に花ふれしかば仰ぎ見る  照葉女

こういう句になると、ひえひえとある腕の感覚も、鬢の毛にふれた一朶の桜をうち仰ぐ名妓照葉の面わも、描出も、すっかり近代的なものである。

花の戸にぬぎも揃わぬ草履かな  多代女

ちる花に襟かきあはす夕べかな  同

文かく間待たせて折らす桜かな  園女

花の戸ぼそにぬぎもそろわぬ草履は、奥ふかくは入った美しい人を偲ばしめ、夕風にちりくる花をあびつつそぞろに襟をかきあわし佇む女、返り文をかく間、文使をまたせて、桜を折らせている元禄女の恋ごころ等。いずれも撫で肩細腰の楚々とした歌麿顔の女性をおもわしめる。

之等の句中には、いま昔を超越した、女らしさがあって、初版の上品な江戸絵を見る如きなつかしさ、美しさ古めかしさを覚えるのである。

花冷や夕影の中渡し舟  輝女