Japanische Klassiker mit Furigana
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とうあのへいわをろんず
東亜の平和を論ず
大隈 重信
Lesen Sie 東亜の平和を論ず (とうあのへいわをろんず) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.708 Zeichen · 32 Bildschirme
こういう訳で、常にこの北部から起った勢いは支那を圧迫している。たびたび支那を征服した。全く全部を征服しないでも、匈奴の盛んなることなどは実に驚くべきものであった。漢の武帝が常に匈奴に苦しめられ、始皇が六国を亡ぼしても北部の蕃族、即ち匈奴を防ぐがために万里の長城を築くという有様であった。その時から北部の遊牧の民は馬に跨って争闘を好み、なかなか強大なるものであった。馬に跨って侵略を擅にする時にはほとんど猛火の原野を焼く如き勢いである。金、元の鉄騎というものは実に宋の君臣を戦慄させた。一度馬に跨って南の方へ下ると、もう決して支那人のいう中国の兵はこれに当ることは出来なかったのである。戦いが止むとどうなるかというと、馬から下りて遊牧の民となる。もしくは農業の民となる。饑ると直ちに馬に跨り賊となる。そこで乗れば兵、下りれば農、馬に跨ると即ち賊、馬賊は決して今日起ったものではない。支那の歴史有りてより支那北部の民は常に馬に跨って奪掠をする、侵略をする。これが盛んになったのがかの匈奴となり、契丹となり、金、元となったものと思われる。そういう訳で、秩序が立たぬ。