Japanische Klassiker mit Furigana
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とうきょうようさい
東京要塞
海野 十三
Lesen Sie 東京要塞 (とうきょうようさい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.341 Zeichen · 37 Bildschirme
また毒瓦斯弾はいかなる順序で、いかなる時機を狙って撒くのであろうかなどいうことが、この際早くわかっていなければならない。
もちろん軍部をはじめ諸官省や諸機関においては、最大の注意力を傾けて、この恐るべき外敵の攻撃を防ぐことを考えている。しかしそれには、敵の手にどんな武器が握られているかを知ることが出来れば、防ぐにも一層便利でもあり、かつ有効な措置がとれるのであった。
帆村荘六は、某大国の機密を何とかして探りあてたいと、寝食を忘れて狂奔したが、敵もさる者で、なかなか尻尾をつかませない。流石の帆村も、ちと腐り気味でいたところ、ふと彼の注意を惹いたデマ罰金事件があった。
それは警察署の聴取書綴のなかから発見したものであったが、事件は築地の或る公衆浴場の流し場で、仲間同士らしい裸の客がわあわあ喋っているのを、盗み聞きしていた一浴客が、後にまたそれを他の者へ得々として喋っているところを御用となったものであった。
そのデマによると、当夜浴場の流し場で喋っていた本人は、どうやら左官職らしかったという。彼は仲間連中から、どうも手前はこのごろいやに金使いが荒いが、なにか悪いことをやっているんじゃないかと揶揄われ、彼の男は顔赤らめて云うには、実はここだけの話だが、この頃おれは鳥渡うまい儲け仕事にいっているんだ。