Japanische Klassiker mit Furigana
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とうざいりょうぶんめいのちょうわをろんじてていこくのしょうらいにおよぶ
東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ
大隈 重信
Lesen Sie 東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ (とうざいりょうぶんめいのちょうわをろんじてていこくのしょうらいにおよぶ) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.787 Zeichen · 14 Bildschirme
勝利を得るにはまず根拠地を堅めること、つまり城を堅固にすることが必要である。その工夫に応ずるために西洋の築城法が輸入されることになった。築城法は当時の欧州には相当に発達していたものと見える。
さて、人々が最も不安に感ずるものは死と疾病とである。而かも戦乱に依る死負傷者の数極めて多き時代に於ては、これに対する防禦手段を講ずることは、人間自然の要求である。この防禦作用とは医術に外ならない。而してこの医術がまた頗る歓迎されることになった。
単に以上に止まらず、熱烈な天主教、ことにジェスイット教の宣教師が船で日本へ来るようになった。随分勝れた宣教師も来たようである。日本在来の宗教は主として支那、印度から来た仏教乃至儒教で多神教であるが、天主教はそれとは違って一神教である。その教義も日本在来のものとは異って甚だ単純で、宣教師等の説くところは極めて無邪気であった。それに仏教の僧侶は傲慢であったに引換え、天主教の宣教師は謙遜であったから、案外当時の人心を歓ばすものがあった。一言にして尽せば、仏教の教義は理解に苦しむが、基督教のは平易簡明であった。そのために織田信長をはじめ、幾多の将卒にさえ歓迎されることになったのである。