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Japanische Klassiker mit Furigana

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いなかがえり

林芙美子随筆集

林 芙美子

Lesen Sie 林芙美子随筆集 (いなかがえり) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.157 Zeichen · 118 Bildschirme

Aozora Bunko

「その純文学の方は誰が一番収入があるのでしょう」

そんなことも訊かれたが、たいてい名前は派手でも、私と似たりよったりでしょうと威張って云うより仕方がない。――十年前から一度も値上げにならない原稿料で、私は割合平気でししとしている。税金も、吉屋さん位になりたいのは山々だけれども、これは生れかわって来ないことには、とうてい駄目なことだろう。「だって朝日新聞にお書きになったでしょう」とも、話が出たが、一万円とまちがわれたのでは浮ぶ瀬もないと思った。二十七回書いても新聞小説だし、二百回書いても新聞小説なのだから困ってしまう。一日胸がどきどきして困った。女学校へやっている姪の顔を見ても腹がたって、「税金が増えるのよ、怖かないか」と云うと、怖いと同情してくれた。

「いったい、税金って何に使うか知ってる?」と十五歳の姪に尋ねると、「ほら、大名旅行ってあるじゃない、あんなのじゃないの」と云う答えだった。そうかなアと思った。

――私は、草花が大好き、花ならば何でもいい。冬の剪花は、手入れがいいので三週間位もたせる事がある。花は枯れてからも風情のあるもので、曾宮一念氏が、よく枯れた花を描かれるけれども、枯れた花の美しさは、仄々としていて旅愁がある。