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Japanische Klassiker mit Furigana

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かれおばな

枯尾花

関根 黙庵

Lesen Sie 枯尾花 (かれおばな) von 関根 黙庵 (せきねもくあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.502 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

武者である、某はあまり意外なものに出会い呆然として見詰ているうち、彼の武者は悠々として西の宮の方へ行てしまったが、何が為めに深夜こんな形相をして、往来をするのか人間だろうか妖怪だろうか、思えば思うほど、不審が晴れぬと語りしは、今から七八年あとの事である。

◎浅草の或る寺の住持まだ坊主にならぬ壮年の頃過つ事あって生家を追われ、下総の東金に親類が有るので、当分厄介になる心算で出立した途中、船橋と云う所で某妓楼へ上り、相方を定めて熟睡せしが、深夜と思う時分不斗目を覚して見ると、一人であるべき筈の相方の娼妓が両人になり、しかも左右に分れて能く眠っているのだ、有る可き事とも思われず吃驚したが、この人若いに似合ず沈着た質ゆえ気を鎮めて、見詰めおりしが眼元口元は勿論、頭の櫛から衣類までが同様ゆえ、始めて怪物なりと思い、叫喚と云って立上る胖響に、女も眼を覚して起上ると見る間に、一人は消えて一人は残り、何に驚ろいて起たのかと聞れ、実は斯々と伍什を語るに、女不審げにこのほども或る客と同衾せしに、同じ様な事あり畢竟何故とも分明らねど世間に知れれば当楼の暖簾に疵が付べし、この事は当場ぎり他言は御無用に願うと、依嘱れ畏々一ト夜を明したる