Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つちのなかからのはなし
桜の森の満開の下
Lesen Sie 桜の森の満開の下 (つちのなかからのはなし) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.558 Zeichen · 153 Bildschirme
残る邪魔者は、彼の実兄、右大臣豊成が一人であった。彼は兄の失脚の手掛りを探したが、温良大度、老成した長者の右大臣には直接難癖のつけようがなかった。
そのころ、押勝の専横を憎む若手の貴族に、暗殺の計画がすすめられているという噂があった。
あるとき、大伴古麿が小野東人に向って、押勝を殺す企みの者があるときはお前は味方につくか、ときくので、東人は、つきますとも、と答えたという。するとこの話を伝えきいた右大臣の豊成が、弟は世間知らずなのだから、私からよく訓戒を与えておこう、早まってお前たちが殺したりはしてならぬ、と言ったという。
橘諸兄の子の奈良麿は父に加えた押勝の讒言を憎んでいた。そのうえ彼は当時の政治に反感と義憤をいだいていた。即ち彼は東大寺や国分寺の建立のために、全ての犠牲と苦しみが人民たちにかかっているのに堪えがたい不満をいだいていたのであった。彼は押勝と大炊王を暗殺して、正しい政治を欲している皇太子を立て、日本の政治を改革したいと考えていた。その相棒は大伴古麿で、クー・デタを計画し、兵器を備えているという噂があった。密告は重ねて光明太后の耳にとどいた。